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ヘルペスと帯状疱疹・水疱瘡の違いとは

ヘルペスと帯状疱疹、そして水疱瘡どれも同じように水ぶくれとかゆみ、痛みが出ることで混同される方も多いと思いますが、厳密には違う種類のウイルスが原因で起こり、発症箇所や症状にも違いがあります。
キチンと原因を特定した上で治療に取り組むことが大切です。
まず、ヘルペスは単純疱疹とも呼ばれ単純ヘルペスウイルスが原因で発症します。
これには1型と2型があり、顔や口唇にあらわれるものは1型が多く、2型は性器など下半身に多くみられます。
ただし、このウイルスは全身どこにでも発症しうるので注意が必要です。
つづいて帯状疱疹と水疱瘡ですが、これは同じ水痘帯状疱疹ウイルスが原因で発症します。
小さな子供など初めての発症する場合に「水疱瘡」となり、そのあともウイルスは消滅せず皮膚から神経を伝って同じ神経節内に潜伏。
何らかの原因で免疫が低下したときに、再発すると「帯状疱疹」と呼ばれます。
ヘルペスと帯状疱疹・水疱瘡はどちらも似た症状がでますが、ヘルペスは局所で発症。
水疱瘡は全身にできてかゆみが強く、帯状疱疹は神経の流れに沿って帯状に固まってできやすく、ピリピリした痛みが特徴です。
治療法としては、水疱瘡は自然治癒するとも言われますが、ヘルペス同様に抗ヘルペスウイルス薬の飲み薬と塗り薬、抗生物質などで治療を行います。
帯状疱疹に関しては重症化すると入院も必要となり、後遺症である「帯状疱疹後神経痛」というこわい病気の危険性もあるためこちらも早めに抗ヘルペスウイルス薬での治療を開始します。
妊婦がはじめて水疱瘡にかかると胎児に影響がでる恐れがあるため、早めの予防接種が推奨されてます。
ただ帯状疱疹・水疱瘡は予防接種で防げますがヘルペスはウイルスが違うので、予防接種では防げません。
妊婦の方はどちらも危険性が高いので充分注意が必要です。
かなりやっかいな病気であることがお分かりいただけましたか。
これらは非常に似た症状がでます。
自身で判断せずに早めに専門医の受診をおすすめします。

帯状疱疹や水疱瘡の予防法は?

ヘルペスには一度感染すると体内から根絶させる薬は無く、再発を繰り返し易い特徴を持つことから前兆症状をすばやく感知し、抗ウイルス薬を早期に投与することで治癒するまでの期間を短くすることで対処するほかないのが現状です。
これに対してヘルペスと違い水疱瘡や帯状疱疹には予防ワクチンがあります。
特に子供には1-2歳の年齢がワクチンの無料での接種対象となっています。
世界的に見ても日本では水疱瘡の患者数は多く、0-1歳児では重症化するリスクも決して低いとは言えません。
生後4ヶ月のまでの間は母体から水疱瘡の免疫を受け継いでいる場合には軽症で済むことが多いとされています。
生後7ヶ月以上に差し掛かるとこの免疫も切れ始めるとされているので重症化のリスクは否めません。
もちろん、母親が免疫を持っていない場合にはやはり重症化の懸念があることは事実です。
このような事情を背景にして、かつては任意接種だった水疱瘡ワクチンは、1-2歳の子供では定期接種に格上げされた訳です。
それでは成人に水疱瘡や帯状疱疹へのワクチン接種は意義があるのでしょうか。
かつては水疱瘡の原因となる水痘帯状疱疹ウイルスに一度感染すると生涯免疫が維持されると考えられてきました。
今日では、その免疫は加齢に伴い免疫は低下することが明らかになってきました。
高齢者になると水疱瘡に再度発症するレベルまで免疫が低下するとされています。
また帯状疱疹も免疫が低下するにつれ、発症箇所に帯状疱疹治癒後も悩まされることになる、帯状疱疹後神経痛の可能性も高まることが明らかになっているのです。
そこで高齢者でも水疱瘡ワクチンを接種することで、水疱瘡や帯状疱疹の発症を予防したり、仮に発症しても軽い症状で乗り切ることが可能になるなどの効果を、期待出来ると見られているのです。
従って、高齢者でも水疱瘡ワクチンを接種することには、意義があると結論付けることが出来ます。

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